一般社団法人「司法心理研究所」(Judicial Psychology Institute;略称:JPI)について

模擬法廷DVDを制作(犯罪心理鑑定の鑑定人の証言)

犯罪心理鑑定について多くの人に知っていただき,それを活用していただこうとの思いから犯罪心理鑑定人が証言をする模擬法廷のDVDを制作しました。
この中には2つの架空事例があります。一つは「今井ケース」で,過去に虐待を受けた少年が強盗致傷事件を起こし,家庭裁判所から検察官送致となって地方裁判所で裁判員裁判となるものです。この事例の内容については,『犯罪心理鑑定の技術』(橋本和明編著,金剛出版)の本のp40からp52に掲載しています。もう一つの「丸井ケース」は成人の被告人で,強制わいせつ致傷事件を起こし,地方裁判所で裁判員裁判となるものです。(この事例の内容については,研修資料に使用するため公表はしておりません。)
このDVDについては販売及び貸与はいたしておりませんが,犯罪心理鑑定の研修等で今後は活用していこうと考えております。このDVDを使用するなどの犯罪心理鑑定についての講演依頼を積極的にお受けいたしますので是非ご連絡ください。

一般社団法人「司法心理研究所」(Judicial Psychology Institute;略称:JPI)は,2017年(平成29年)7月4日に一般社団法人として設立登記し,私はその代表理事をしております。

この法人の目的は,「家庭や社会における対人関係での葛藤や紛争に直面し,裁判や調停をはじめとする司法の分野で支援を要する人に対して,心理鑑定や心理的支援,心理的援助を行うこと,その実践を通して研究,教育をしていくこと」(定款第3条)です。

また,上記の目的に達成するために次の事業を行うものとしています(定款第4条)。

  1. 依頼のあった者(ケース)に対する面接及び心理査定などの心理臨床業務
  2. 依頼のあった者(ケース)についての鑑定書等の書面作成,法廷での証言を含む心理鑑定業務
  3. 依頼のあった者(ケース)へのケース・コンサルテーション及びスーパービジョン
  4. 臨床心理士や公認心理師等の対人援助職への研修
  5. 前各号に掲げる事業に附帯又は関連する事業

今後も司法の領域において,心理職をはじめとする対人援助職との連携や協働のあり方を探求しながら,心理臨床業務,心理鑑定業務,人材育成や指導,研究等を進めていきたいと考えております。

司法心理研究所開設チラシ